THE 倒産!


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自宅の競売

午前中、資格を取るために行く学校のオリエンテーションへ…。
いろいろ話を聞いている時に、マナーモードの携帯が何度も“ブルブル”した。
最近は、電話がめっきりと減り、1度も鳴らない日があるというのに…。
一昨年の民事再生申立時は、連日50本近くの電話があったが、今年に入って継続会社を退いてからは電話はほとんどなくなっていた。

 

オリエンテーションが終わってから確認すると、「ある店のオーナーさん」と、「前の社員メンバー」と、「弁護士事務所」から、それぞれ何度か電話が入っていた。
早速、それぞれに電話…。

 

「ある店のオーナーさん」は、最近営業状況が非常に厳しいので何か良いアイデアはないか?という相談だった。
午後、特に用事がなかったので店に行くことを伝えた…。
「前の社員メンバー」は、今勤務している店の営業状況が非常に厳しいので、今後が不安で転職に関しての相談だった。
自分が耳にしている周辺状況の話をして、あせらない方が良いのでは…という話をした。
「弁護士事務所」は、渡したいものと相談がある…というので、午前中の用事が済み次第、行くことにした。

 

で、「弁護士事務所」…。
お願いしていた自宅の任意売却についての交渉状況の相談だった。
競売手続きに入る前に、債権者の金融機関と任意売却の価格については話しているが、先方の担保としての評価額を下回る価格での任意売却には応じられない…ということだった。
競売手続きをして、裁判所の評価額が出て、その価格は案の定金融機関の評価額からかなり低い額になった。
以前に提示した額で了承してもらっていた方が、先方にとっては良かったのに…ということで、改めて入札前にある程度の価格での任意売却についてを打診していたのだ…。
この結果について…、やはり難しい…ということだった。
説明を聞くと、先方の金融機関において、任意売却に応じると担当者の責任が発生する。
その額が、金融機関の望む額よりも低ければ担当者の責任になり、後で自分の責任を問われるよりは、額が低くなったとしても公的機関の競売での処置の方を選択するということらしい。

 

…ということで、自宅は競売入札になることがほぼ決定した。

 

こうなってしまえば、これはこれで仕方がない。
気持ちを切り替えて、早速裁判所へ…。
競売物件入札の申込書類をもらってきた。
手続きはまだ先なのだが、準備をしていかないと…。
何とか、今後も自宅に住めるように…と思ってはいるのだが、こればかりはやってみないとわからないこと。
最悪のことも考えながら、準備していくしかない。
でも、競売だからすぐに売れてしまうという訳ではないし、誰も手を出さない物件は山ほどあって、価格が驚く程下がることの方が多い訳だ。
現状の物件は、道から奥に引っこんでいる場所だし…とは思うのだが、何ともどうなるやら…だ。
いずれにしても、自分はこの家を買うことはできなくて、自分以外の協力者に買ってもらうということで、自宅を残せるかどうかということで動いています。

 

そんなこんなで動きまわって、夕方に電話をもらっていたある店へ…。
店長と話して、今後のことについて意見交換してきた。
自分は数年前に同じような状況から抜け出せずに倒れてしまった経験がある訳で、厳しい状況を抜け出せなければ店は倒れてしまう訳だ。
ダメだった経験があるので、自分のようにならないための方法を考えてアドバイスできれば良いのだ。
ということで、明日もう一度行くことを約束してきた。

 

…いやはや、ホント不思議なもので、動き始める時はあらゆることが一気に動くものだ。
だから、何であれ意識的に動いてみることが必要だと思う。

 

待つ時は待つ。動く時は動く…。

 

 

(2009年2月17日発信)


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