THE 倒産!


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「その時」を迎えた場所

こうして民事再生申立からはや7か月ちょっと…。
進展している部分と、まるで動かない部分とある。
事業の方は、それぞれの店舗がスポンサー会社に引き継がれて営業している訳で、落ち着いている。
問題は、処理の部分だ。
閉店した店舗はを含めて、自社物件の不動産がそのままだ。
いつ、どうに動いていくのかよくわからない。
…と、待っているうちに個人の処理に関する問い合わせが出てくる。
自分としては、はやく処理してスッキリしたいのだが、そうもいかないようだ。

 

さて、こうして時間がたってくと、時間経過とともに記憶が薄れてしまうことがある。
迷惑をかけた方々にお詫びにまわって、いろいろ責められたこと…。
これってどんどん記憶が薄れていく。
逆に鮮明に覚えていること…。
裁判所に申立に行く前日にじっとあれこれ考えていた温泉浴場。
申立した翌日、それが一般のニュースとして流れる日に昼食を食べた食堂。

 

外から責められて辛い思い、嫌な思いをしたことは忘れていくのだ。
逆に一人で思い、考えていた場面は鮮明に残っている。
やはり人間は、一人で思い悩んでいる時が一番こわいのだなぁ…と感じる。
どんなに責められようが、何を言われようがそうしたことは時間とともに忘れていく。
逆に自分の中で、一人で考えて悩んでいたことは忘れないのだ。

 

先日、その忘れない食堂に立ち寄った。
その時に、なぜその食堂に寄ったのかはわからない。
でも、鮮明に覚えているのだ。
食べたもの、考えていたこと…。

 

あれから季節は変わって、もう夏…。
あらゆることを体験しながら、乗り越えて、乗り越えていくことで、人間として大きくなるものと信じて、すべてを受け止めていこうと考えている。

 

まだまだ…だ。

 

 

(2008年7月5日発信)


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