THE 倒産！

実は、明日からある福祉の企業で働くことになる。
当面は、自分自身で何かをして動いていくことは問題がありそうなので、しばらくは静かにひっそりと仕事をしようと考えている。
ということで、いろいろ考えて「福祉」の世界を体験してみたいと思った。
正直、この数年の自分は、周りの人たちに大きな迷惑をかけた。
もう一度自分が立ち上がっていくのに、まずは直接人に接して、人のためになっていることを実感できることで、その一歩目を踏み出したいと思った。
そうしたことから、福祉資格の取得に取り組んだ訳で、まずはその第一歩目にきた…ということになる。

で、明日から勤務ということで、今日は労働契約の説明を受けに行ってきた。
この世界は、よく報道されているように収入は低い。
自分は、かつての収入と比較すれば、約5分の1だ…。
4人の子供を抱えてこの収入だけでは非常に厳しい…。
妻が働いている他に、自分はちょっとした副業はやっていかないと…と思っている。
その辺りのことは、自分でも承知の上で、また副業に関しても先方の企業さんにも伝えているので、とにかくこの形で動いてみる。
動いて行きながら、またいろいろ考えていくつもりだ。

明日から勤務ということになると、前日にハローワークで失業手当を止める手続きをすることになる。
今日、その手続きもしてきたが、最近ハローワークの職員が不必要に明るく振舞うような印象を受けたりする。
先日の活動報告日に、自分が「勤務が決まりそうで…」と言うと、女性職員が「もう一歩ですね…」と笑顔で小さくガッツポーズをしたのだが、その姿がちょっと滑稽なポーズで思わず笑いそうになってしまった…。
で、今日は「勤務が決まりました…」と言うと、対応した男性職員が笑顔で「やりましたね！おめでとうございます！」と大きな声を出すので、何とも変な感じがした。
まあ、心配してくれていてありがたいのだが、いまいち不自然さを感じるのだが、どうなのだろう…？

そして、ハローワークと言えば、この失業手当で問題になっている知人がいる。
彼は勤めていた会社を辞めて、失業手当の手続きをしたのだが、同時に臨時での仕事を引き受けた。
収入がある仕事をやる場合、ハローワークに届を出さないといけないのだが、やっている仕事が臨時で、しかもこの雇い主が支払に問題があるということを知っていて受けた仕事だったので、もし給料がもらえなかった時のことを考えて、報告をしなかったというのだ。
失業手当の支給が始まるのに3ヶ月の待機期間があるので、その間は報告せずにいて、いざ手当の支給が始まるにあたって、「実は収入があるのです…」ということを申し出たところ、虚偽報告ということでその後一切の支給をストップされてしまったというのだ。
まあ、虚偽報告と言えば虚偽報告なのだが、いざ支給が始まる時にそれを自分から申し出ているのだから、何とかならないものか…と思うのだが、ダメと突き放されているらしい。
彼は3人の子供と、奥さんのご両親も同居していて、収入が途切れることが恐くてこのようにしたみたいで、引き受けた仕事が本当に収入がもらえるかどうか不安定だったので、もしもらえなかったらそのまま3ヶ月後からの失業手当の支給がないと生活が大変になる…という考えだったみたいだ。
しかも、ハローワークで虚偽報告問題で支給資格が剥奪されたのと同時に、引き受けていた仕事の雇い主が案の定、来月からは給料が払えない…と言ってきたそうで、今まさに踏んだり蹴ったり状態になっているのだ。
何とかならないだろうか…と思うのだが、どうなのだろう？
自分から申し出ているのだから…。
彼はこれまで30年近く雇用保険を払い続けている訳で、たった1年雇用保険を払った自分とは訳が違うのだ。
話を聞いて、自分がハローワークに掛け合いたい…と思っちゃったが、今の自分の境遇を考えると、そのハローワークにお世話になっている身なので、そうもいかない…。

「言わないでいた方がよかったのでしょうか…？」と言ってみたいものだ…。

もちろん、いろいろと本人に問題があったのも事実だが、そのまま隠していた方が良かった…なんて思えるような結果は、良いことにはつながらないと思う。
遅れはしたが、すべての収入を報告しているのだから、何とかならないのだろうか…。

（2009年6月15日発信）