THE 倒産!


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形あるものには、目に見えない想いが…。

昨日の競売結果が心にひっかかっている。
正直、結構ショックを受けている。
入札した叔父さんには電話で現状を伝えた。
「金額を今から変えることはできないのか…?」と言われた。
気持ちはわかる…。
でも、それはできない。
考えてみれば、こう思って競売で競り負ける人も数限りなくいる訳だ。
とにかく、本社建物と実家の駐車場が他人の手に渡る。

 

本社建物は、自分がずっといた場所…。
今もいろいろなものが置いたままになっている。
必要なものは出さないといけない。
いろいろなことを考え、深夜までコツコツと作業をしていた場所…。
実家の駐車場は、子供の頃この場所でよくゴムボール野球をやっていた。
八重桜の木が1本あって、中学生の頃にはこの木にタイヤをつるしてバットで叩いたものだ。
その場所には、そこにいた人のそこでの想いが残っていくもの…と考えている。
だから、歴史に残っている場所には、何かしらそこに過去の人の想いがあるような感じを抱くのだ。

 

よく中古店舗の居抜き物件を手に入れ何かを始める時に、以前の形を大きく変えてしまわないとなかなかうまくいかないのは、その店舗を前に使っていた人の想いの方が強くて、自分の想いが行きわたらないから…というように考えているのだ。
これは、自分自身が居抜き物件を手に入れて出店して失敗した時に感じていたことでもある。
居抜き物件で何かを始めて成功するのは、新しく始める人の想いが余程強いか、前の人の想いを完全に消してしまうくらいに形を変えてしまうか…、どちらかが必要だと思うのだ。

 

今回競売で売却されてしまう物件を、新しく手に入れた人がどのように使っていくかわからないが、自分はそう思っている。

 

 

(2009年7月29日発信)


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