THE 倒産!


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両親の自宅を抵当に入れた出店…。

自分の倒産を振り返った時に、ふとあるシーンを思い出した。
1998年…、大型焼肉店を出店した時のことだ。
この店舗の建築を含めた開業投資額は、1億5千万円になった。
この出店から、その後会社の出店時の投資額が、常に1億円を超えるようになった。
出店時の投資額が一気に大きくなって行ったのだ。
それまでの出店は、5千万円前後の投資額だったのが…。
会社に勢いが出てきた時には、立派な…、大きな…店を作りたくなる。
投資が大きくなれば、大きな売上が必要になる。
大きな売上…、これが難しくなっていく時代だったのだが…。

 

この焼肉店出店に当たって、金融機関からの融資を受ける時に、両親の自宅を抵当に入れることを求められた。
創業以来、両親は自宅を抵当に入れることだけはしなかった。
この時も、両親の自宅だけは…と思ったのだが、融資額が大きくなるので、金融機関もそれを強く求めてきていた。
そして、最終的に、両親の自宅を抵当に…。
この時、それをしなかったら…、と思う。
両親の自宅を抵当に入れないと融資しないというのであれば、借りるのをやめればよかった。
当時、そんな発想はなく、ただどんどんやりたかった…。
大きな店を作りたかった…。
あの時…と、今になって思う。

 

これは、この出店を後悔しているのではなく、この出店をしたのであれば、会社をしっかり企業化することが必要だった。
最終的に、家業的経営から、しっかりと企業化できなかったことが大きかった。
しっかりと企業化できないのであれば、集団を大きくしてはいけなかった。

 

ということで、1998年の大型焼肉店出店時のことを考えるのだ…。

 

 

(2010年7月2日 発信)


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