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破産手続き…。
久しぶりの裁判所…。
裁判所に入る時は、何とも緊張する。
これまでも、民事再生申立時や、自宅の競売買受人決定時や、いつもかなりの緊張状態の中にあったことばかりなので、この場所に行くと条件反射のように息苦しくなる。
今日は個人の破産手続きが管財人事件になっていて、その債権者集会になる。
会社の清算手続きが終わり、いよいよ個人に…というところなのだが、すんなり終わる訳ではなく破産管財人が付くことになった。
会社債務の連帯保証人は、自分と両親の3名だが、母親については特に問題はなく、自分と父親についてが管財人事件として残っている。
その自分と父親についての債権者集会。
父親は認知症の症状が強くなっているので、診断書をもらってきて欠席。
自分一人でやって来た…。
裁判所で、自分の行く場所を確認する。
第●号法廷とあり、時間までその部屋の前で待つ。
部屋の入口に、今日来た債権者が名前を書くシートがある。
見ると、債権者の参加者はまだ書いてない。
ちょっと安心する…。
弁護士さんが来て、ちょっと話をして、早速父親についての集会が始まる。
自分は部屋の外のベンチで一人で待っている…。
…と、別の部屋から、何人かの人が出てきて、自分の目の前で話し始めた。
話を聞いていると、市の不正支出事件に関すること…。
その事件の弁護士さんを、新聞記者らしき人が取り囲んで話を聞いているのだ…。
最近、地元新聞で騒がれていた事件なので、自分も知っていた。
そんな緊急記者会見のようなことが、自分の目の前で行われているのだ。
法廷の部屋の前で、一人でベンチに座っている自分と、そのすぐ前で行われている記者会見。
取り囲んでいる新聞記者の足が、自分にぶつかりそうな距離だ…。
時々、新聞記者がチラチラとこっちを見て、自分と目が合う。
何だか変な気分だったが、その臨場感はすごかった…。
そうこうしているうちに、自分の集会が始まった。
債権者の出席はなし…。
自分と弁護士さんが並んで座り、その反対側に管財人弁護士がいて、壇上の裁判官を挟むように座る。
まず、管財人弁護士が、自分の財産状況についての報告をする。
個人資産もすでになく、資産隠しのようなことも見られないので、問題はない…というようなことを言った。
ここで問題がなければ、破産手続きの廃止となり、その後免責ということになる。
が、どうも自分の前に行われた父親が、処分しきれない資産が残っているようで、継続となっていたようだ。
自分にしてみても、この父親の手続き廃止後でないと、免責は出ないということになった。
まあ、何とも微妙にスッキリしないのだが、そんな説明を裁判官がして、終了となった。
部屋から出て、弁護士さんとちょっと話したが、残っている資産とは山林にある父親と母親とで共有している土地と、処分しきれなかった端数の株券だそうだ。
父親本人は、認知症で自分の意思はほとんどないので、もうどうしてもらっても良いし、破産手続きを継続しても本人は出てくることもできないのだが…。
弁護士さんも、それはもう本人が出なくても大丈夫だから…と言っていたが、ホントなかなか終わらないものだ。
裁判所から帰って、気分転換に散髪へ行ってきた。
白髪染めもして、また明日から気分を変えて頑張っていこう…。
ちょっとスッキリしない気分はあるが…。
(2011年6月16日発信)