THE 倒産！

自分には、子供が4人いる。
小学生が3人。末の子は2歳だ。
倒産手続き申立の決意をして、妻に話した。
申立の2週間前だ。
妻は次の日から仕事を探して、ほんの数日で仕事を決めてきた。
それと同時に、末の娘を保育園に預けることが決まった。

中小企業とは言え、少なくとも社長としての報酬を得ていた訳で、それなりに不自由なく生活していた家族が、突然収入のあてがなくなる。
しかも、自己破産…。
家族の生活は一気に変わるのだ。

そんな今後の生活が予測できる以上、早く動かないといけない。
妻は仕事に就き、子供は保育園に預ける…。
まずはここからだった。

倒産手続き申立について、突然で驚いた…ということを皆が言うが、実はその前に家族のこうした動きはあったのだ。

2歳の末の娘…。
これまでずっと母親と一緒にいたのに、突然母親と離れることになって、保育園に送っていくと毎日大泣きするのだそうだ…。

先日、初めて自分が保育園に送って行った…。
泣きながら、手を振っている姿を見て、末の娘が一番辛い思いをしているように感じた。
大人は生活の変化を理解できるが、幼い子は突然に環境が変わってしまう。

…先生に抱かれて、泣きながらこちらを見ている末の娘を見ながら、頑張らないと…と思った。

（2007年12月19日発信）