THE 倒産!


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2008年、春…。

一番下の娘の保育園の入園式に行ってきた。
4人の子供たちのうち、3人は小学生。
一番下の子は今2歳だ…。

 

去年11月の民事再生申立の直前から2歳の娘を保育園に預けた。
妻が急きょ働くことになったからで、その時のことを妻が地域の子育てグループの文集に書いていた。
一番下の子は子育てを楽しもうと、地域の子育てクループの活動とかに参加しながら、楽しく子育てをしていたそうで、「…そんな生活は、去年の11月に突然終わってしまいました…」と書かれていた。
保育園に預けて、自分が仕事に出て、泣いている娘を見て自分も泣いてしまった…という文章を読んでいて、胸が詰まった…。
自分自身の判断が、家族を巻き込みながら動いていく訳だ。
ここでこうした判断をしなければ、もっと苦しんだり、苦しむ家族をもっと多く作ることになってしまう…と考えながら、自分で決断していく訳だが、こうして自分の家族が苦しんだ様子を目にすると、また心が痛む…。

 

そんな2歳の娘の正式な入園式…。
ちょうど今の仕事の休みも取れてるし、自分も行くことにした。
スーツを選んで…。
派手でなく、清潔感があって、誠実そうに見えるように…と考えると、色は紺のスーツに手が伸びた。
…で、その紺のスーツを手にとって…。
この紺のスーツで民事再生で迷惑をかけた業者さんへお詫びしてまわったことを思い出した。
人に悪い印象を与えたくない…という時に選ぶ服装の色は、だいたい変わらないのだ。
どうしようか…とも思ったが、つらい思い出を乗り越えていく意味でも、あえてそのまま袖を通した。

 

小学生の子供たちも進級して、それぞれ5年生と2年生になる。
みんな新しい生活のスタートだ。
いろいろあったけど、ひとつそんな山を乗り越えてのスタートだ。

 

 

(2008年4月6日発信)


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