介護生活 119番!


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人が長く生きるということ…。

老人ホームに往診に来た主治医の先生に、96歳のおばあちゃんがこう言った…。
「どうして、こんなに長生きしちゃうんだろう…」
先生は、こんなふうに答えた…。
「90歳をこえた方は、みんなそんなことを言いますよ…」

 

自分が仕事でかかわっているおじいちゃん、おばあちゃんは、明治44年生まれの方を筆頭に、多くの高齢の方がいらっしゃる…。
長生きをしている方と話していると、「もうそろそろ…」とか、「早くあの世へ…」とか、確かに長生きすることに対してもう疲れたようなことを言われる方がいる。
人間の寿命って、どう考えるべきなのだろう…?

 

介護や看護の仕事を長くやってきているベテランの方と話すと、自分はあまり長生きしたくはない…と口にする人が多い。
本人が望むのでなく、長生きしてその生活に悩んでいる高齢者の方々を多く目にしているせいか、そんなことをよく耳にする。

 

ある年齢になったら、自分の判断で人生の終わりを決められるような薬を持てるようにしたら…?
いつその薬を飲むかは自分の判断で決められれば…?

 

あるベテラン看護師さんがそんなことを言っていた。

 

確かに、本人が望むではなく長く生きて、その生活にかかる費用を国が負担しているのでは、これから先医療技術が進めばそれだけ負担が増えていくのだから…。
今、恐ろしい位に国の借金が膨れ上がっているのだが、人の生き死に関するそんな考え方を口にすることはなかなか難しいので誰も言い出さないが…。

 

自分が22歳の時に書いた芝居の脚本で、未来の老人ホームの話があるが、この話の中では人はある年齢になると人生を終わることが決められていた…。
そんな時が、やがて本当にくるのかもしれない…。

 

 

(2011年5月24日発信)


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