介護生活 119番!


data-ad-client="ca-pub-4024971683053743"
data-ad-slot="4307782515">



言葉は聴いてない…?

また今月も終わる…。
いつものことだが、あっと言う間だ…。
こうして、あっと言う間だ…という感じを繰り返しながら、年齢を重ねていくのか…。

 

月末、月初は、いろいろとやることがある。
最近はデイサービスの現場にいることが少なくなって、事務所でPCに向かっていることの方が多い感じだ。
今日はそんなPCでの作業をやりながら、介護研修のDVDを聴いていた。
作業中なので、映像は見れないが、耳で聞きながらでもできるかと思って…。
ちょうど、認知症の方の介護のことを言っていたのだが、「認知症の方は、言って聞かせようと思っても、言葉は聴いていません…」という部分があって、なるほどなぁ…と思った。
認知症の方は、いくら言葉で言って聞かせようとしても、言葉は聞いていなくて雰囲気で感じているだけだというのだ。
だから、介護者が信頼できると感じる雰囲気が作れなければいけないと…。
確かにそうだなぁ…と思った。
介護者がいくら一生懸命に言ってみても、言葉の意味は聞いていないのだ。
それよりも、相手に信頼してもらえるような雰囲気を作れないと…だそうだ。

 

そんなこんなで、夜に老人ホームに顔を出すと、毎度のことだが何人かの認知症の方がウロウロしている。
自分で自分のことをアパートの管理人だと思い込んでいるおじいちゃんが近付いてきて、「私もどうも長くないみたいです…」と言ってきた。
「何がですか?」
「いや…、寿命が…」
「そんなことないでしょう。元気そうじゃないですか…」
「いや、大家さんが私をクビにするみたいです」
「大屋さんがですか?そう言われたんですか?」
「いや、直接は言われてないけど、どうも私が気に入らないみたいです…」

 

…こんな会話をしばらく繰り返して。

 

「じゃあ、ゆっくり休んでください…」と自分が言うと、…。
「3つにまとめてください?」と聞き返す。

 

「ゆっくり休んでください」と、「3つにまとめてください?」

 

声に出してみると、確かに何となく似ている…。

 

こんな会話を繰り返している…。

 

 

(2011年5月31日発信)


HOME プロフィール THE 倒産! Message お問い合わせ