介護生活 119番!


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43歳からの再出発!

老人介護の仕事…。
いろいろな考えの中から、まずとりあえずはやってみよう!と思って、飛び込んでみたこの世界。

 

現実問題として、会社を倒産させた元経営者である43歳の男が新しい職を探そうとした時には、なかなか仕事がみつからないものだと思う。
それでも、この老人介護の仕事は常に人が足りないと耳にしていたので、とりあえずはどんなものか…と思って、資格取得を目指してみたのが始まり…。
低賃金であり、日常生活が難しくなった年齢の方の排泄介助やら何やらと3Kを代表するように言われるこの職業…。
実際にやってみて、自分は自分なりに楽しんでやっている。

 

何しろ、人生の最終段階を迎えている方々と接しているだけで、いろいろなことを感じる。
一人一人の方が、それぞれの状況でやってきている施設。
そんな一人一人の方の人生を想像してみる…。
一人一人の方に、それぞれ人生という壮大な物語がある訳で、日々刺激を受けながらの毎日だ。

 

寝たきり状態の方のおむつ交換をしながら、いろいろ話をする。
おむつ交換に慣れずに汗びっしょりかいている自分をうちわで扇ぎながら、「病気じゃないからうつらないからね…」と言っている下半身麻痺のおばあちゃんとか、「オレのことを死ねばいいと思ってるんだ…」とつぶやき続けるパーキンソン病のおじいちゃんとか、認知症の方々とは毎日同じことを会話している。
自分もいつかは同じような姿になるのかもしれない…。
すべての方に、確実に若かった頃があった訳で、そんなことを考えながら個々の方々に接していると、結構刺激的なのだ。

 

おじいちゃん、おばあちゃん達は、自分のことを「今度来た若い男の子…」とか言っていて、「若い」という部分に若干抵抗を感じつつも、ありがたい…と思っている。
施設や、企業にもよると思うが、今いる企業は年齢が高い方が多いので、自分の年齢でもあまり浮き上がることなく仕事を教えてもらっている。

 

この十数年、人の下で仕事をすることがなかったので、ちゃんとやれるかどうか心配だったが、こうして半月が無事にすぎて、どうやら大丈夫そうだ。
しばらくは、こうしていろいろなことを体験しながら、今後の自分の人生のことを考えていきたい…。

 

(2009年7月1日発信)


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