介護生活 119番!


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人生の中で“あの日”と思いだせる日を何日作れるか…?

ホント時間が過ぎるのは早いもので、父親の死からもう1ヶ月になる…。
亡くなった時には、父親がかつて言っていたことやら何やらいろいろなことを思い出して、何かに書き留めておこう…とか思ったのだが、いざその後の時間が過ぎ始めていくと、特に何を記すでもないままに、時間は過ぎてしまう。

 

まあ、ウチの父親はちょっと変わった人だったので、えっ?と思うことを突然やってくれたりして、結構印象に残っていることがあるのだ。
本人も、「人生の中で、“あの日”と思い出せる日が何日作れるか…」ということを言っていた。
何かあった時には、“あの日”と思い出せる日にしよう…ということを考えて、行動している…ということを自分に語ったことがあった。
そんな中で、ウチの弟が免許を取ったばかりの時に、東京の下宿先へ帰ると言うので車で送って行った…という時の話をした。
父の車を弟に運転させて東京の弟のアパートまで行く…ということなのだが、免許を取ったばかりで運転したくて仕方がなかった弟は喜んでハンドルを握り、関越道に乗ったのだった…。
と、助手席の父親は高速入口を入ると、「新潟方面へ行け」と言ったのだそうだ。
弟は東京へ帰るのに何で反対の新潟方面へ…?と思いながらも、言われる通りに新潟方面へ車を走らせた…と。
そして、結局父親は新潟方面から、北陸道へ入って日本海側をず〜っと走って名古屋まで出て、そこから東名高速へ出て東京まで行く…という、はるばる本州の真ん中をひと回りするコースで東京まで行ったのだった。
運転がしたくて仕方がなかった弟も、さすがにもう疲れた…と、運転を代わってくれと言うまで運転させて、東京まで一緒に行った…と、そんな話をしたのだった。
弟にとっても、人生の中でおそらく忘れられないであろう日になったはずだ…と、そんなことを考えては、実際にやっていた…、そんな父だったのだ。
行き先が決まっていれば、道は一つではない…ということを、実感させたかったということも言っていたっけ…。

 

人生の中で“あの日”と思い出せる日を何日作れるか…。

 

そうだなぁ…と、自分も思ったりしたことを思い出して…。

 

 

(2013年10月26日発信)


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