倒産社長!再起への「道」!!


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根本にある“当たり前”のことを考える…。

朝の通勤時に通る道に、自動車修理屋さんがある。
この自動車修理屋さんのスクラップ置場?みたいな所に、昔の自分の会社の弁当部門配送車が残骸のように置いてある。
車に店名が入っている軽自動車なのだが、この車の前を通って今の職場に出勤している。
別にこの道を通らなくても出勤はできるのだが、何となくこの車の残骸を見ることで、自分の意識に“喝!”が入るように感じるので…。

 

先日、手相を見てもらった時に、「今は以前に比べて悩みは少ないでしょう…」というようなことを言われた。
…そうなのだ。経営者時代に比べれば、精神的にはまるっきり楽なのだ。
中間管理職のような立場で、経営者側と現場職員の間で板挟みになるが、そんな位のことは資金繰りに苦しんだ経営者当時に比べれば、まったく苦労とは感じない。
今、つくづく感じるのは、経営者と現場職員の間での考え方のギャップは、当時経営者である自分が考えていた以上の大きな差がある…ということだ。

 

もちろん、職場によってその差は違うだろうが、実際に「入ってくるお金と、出ていくお金」の遣り繰りの現実は、なかなか現場職員は理解していないものだ…。
自分の生活と同じことなのだが…。
「入ってくるお金」は、個人で言えば給料で、会社で言えば売上だ。
これは連動しているのだから、会社の売上が下がれば、個人の給料も同じようになるのは覚悟しないといけない。
このごくごく当たり前のことが、なかなか理解されていなかったりして、驚くことがある。

 

…まあ、この問題は、国全体にしてみても同じだ。
会社も、国も…、個人の生活と同じで、入ってくるお金が減れば、出ていくお金の遣り繰りを変えるしかないのだ。
この遣り繰りができなければ、会社は倒産するのだ…。

 

当たり前のことなのだが…。

 

言ってみれば、自分が経営者として「出ていくお金」の遣り繰りを変えることができたなら、会社は倒産せずに済んだのだ。

 

「変化」というのは、やはり嫌うものだ。
不安だし、最初は大変だし…。
誰でも今まで通りを好む。
何かを変えようとすると、何かしら大変になるのだ。
そうすると、すぐに抵抗や反発の声が上がる。

 

「変化」していかない限り、生き残っていけないのは、どこを見ても、何を見ても、当たり前のことなのだが…。

 

自分が得るものを増やしたい…と思うのであれば、より多くのものを獲得するようになるか、遣り繰りを工夫して今よりも多くのものを残せるようにするしかないのだ。
このどちらにも関係しない発言は、いくら強く主張しようが、通らないのだ…。

 

これは、会社も、国も…、もちろん個人の生活においても、同じことなのだが…。

 

 

(2010年8月17日 発信)


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