倒産社長!再起への「道」!!


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「私の高校時代…。」その3

いざ弓道部に入って練習に参加してみると、これまで自分がやってきたスポーツとは何だか別世界の競技だった。
まずは作法のような型を教えてもらったのだが、新入生はこの型を繰り返す練習を一日中やっている。
競技自体も、うまくいこうがいくまいが、「ヤッター!」とか、「しまったー!」とか自分の感情を出してはいけないということが何とも変な感じだった。
初めての日曜日練習で、一日中礼儀作法や一連の型をゴム道具を使って繰り返した。練習が終わると一緒に入部した友人たちと一日中我慢してきた感情表現の鬱憤を晴らすようにウヒャホー!なんて感じで騒いだりして、どうもこの競技は自分には向かない…、という結論に達したのだった。
二度目の日曜日練習で、午前中は我慢したが昼食休憩時に同じ気持ちになっていた1年生数人と自転車で校外に出てそのまま帰ってしまった。
ということで、弓道部も日曜日が二度来た期間でやめてしまった。
さて、部活をやめてしまって何をしようか?と思った。
まだ入学して1ヶ月も経ってない時期で、こうなったら興味があったボクシングをやってみたいと思った。
TVでは「あしたのジョー2」が放送されていて、毎週楽しみに観ていたし、この段階でもう自分はいずれ世界チャンピオンになるんだ…、という気分になっていた。
「あしたのジョー2」の主題歌がまた気に入っていて、自分が世界タイトルマッチをやる時は、この音楽を入場に使おう…とか、ノー天気に考えていた。
そして、思い切って市内にある小さなボクシングジムへ行ってみたのだった。
ジムの扉を開ける時、緊張してドキドキだったことを思い出す。
でも、自分は将来世界チャンピオンを目指しているのだから、こんな所で緊張している訳にはいかない…、と自分で自分に言い聞かせて扉を開けたことを覚えている。
この日ここで指導していた人が、隣の学校のボクシング部の先生で、ボクシングがやりたい…ということを話すと、とりあえず見学しているように言われた。
その日は練習を見ていたのだが、途中で一緒に動いてみるように言われ、構え方や足の出し方を教えてもらった。
そんなこんなで、構えて、足を動かすことを繰り返したのだが、この時の自分の動きを見て何を思ったのか、この先生は「ウチの学校へ練習に来い」と言い出したのだった。

 

 

(2015年11月4日発信)


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