倒産社長!再起への「道」!!


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「私の高校時代…。」その8

1982年1月から、タレント養成所のレッスンに通い始めた自分…。
TVでは、たのきんトリオはじめ80年代アイドルがどんどんデビューしている頃で、自分もそんなアイドルになりたいと思っていた。
日曜日の始発で東京へ向かうのだが、冬のこの時間はまだ真っ暗で、車も通らない田舎道を駅まで歩いて行き、誰もいないホームで始発電車を待つのだった。
日曜日の始発電車に乗っている人は少ない…。
冬の間は手動になっている電車の扉を開けて乗り込み、座席に座って窓の外を眺めると、駅を出た電車の窓に最初に見える景色が一面に広がった畑の風景で、この畑に街を紹介するキャッチフレーズの看板が立っている。
まだ薄暗い中に見えるこの看板を見ながら、「俺はこの街から世の中でに出て、アイドルになって有名になるんだ…!」と心に誓っていたのだった…。
この看板は、33年経った今も畑の中に立っていて、この看板を見るとあの頃の自分の熱い気持ちが蘇ってきて、何だか胸がこそばゆくなるような感じがする。
養成所のレッスンは、20名位のクラスだったように記憶している。
歌手志望者もいれば、役者志望者もいれば、何だかわからないとにかくTVに出たい人が集まったようなクラスだった。
これがいわゆる初級者クラスで、講師は毎回いろいろな人が担当していた。
中にはTVに出たりする人もいたようだが、ほとんどは知らないおじさんだった。
でも、こうした講師の目に留まった人は、上級クラスに移っていき、上級クラスに行くとTVの仕事の話が来るとか…、そんな説明がされていた。
自分もどうやってこうした講師の目に留まるか…、ということを考えていた。
とは言うものの、上級クラスはレッスンが日曜日ではないので、田舎から2時間半かけて出てくる自分が通うのは不可能に近い。
ということは、自分はこのままずっと日曜日の初級者クラスから上のクラスには上がれない。
このままじゃTVの仕事はもらえないんじゃないか?…と考えて、学校を辞めて本格的に東京に出ようと思ったりもした。

 

世の中の出来事では、この頃ホテルニュージャパンの火災があり、翌日に日航機羽田沖墜落事故があり…、と大騒ぎしていて、レッスンの後ホテルニュージャパンの火災現場を見に行ったことがあったことを覚えている。そんな頃だった…。

 

 

(2015年11月9日発信)


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