倒産社長!再起への「道」!!


data-ad-client="ca-pub-4024971683053743"
data-ad-slot="4307782515">



「私の高校時代…。」その13

2ラウンド、レフェリーストップコンテスト(RSC)…。
一方的な負け…。
それでも、負けた試合は決勝戦。
自分の成績は準優勝で、県の2位ということになり、賞状をもらって、新聞に名前が載った。
翌日、自分の学校へ賞状を持って行くと、何だか周りの人たちの表情が変わった。
持って行った賞状を、クラスの先生が掲げてみんなに見せて、昼休みには校内放送で「2位になった」ということが全校に知らされた。
あまりに周りが騒いだので、「出場者が二人だった…」ということを言うのはやめておいた。
以後、この「二人で2位…」ということは、知る人ぞ知る…、自分の秘密としてしまっておくことにした。
そして、この日をきっかけに、校内での自分を見る目が明らかに変わった。
自転車通学だった自分の自転車にプレゼントがぶら下がっていたり、自分の姿を見てキャーキャー言う下級生がちらほら…と現れたり、「好きです…」なんていう手紙をもらうこともあった。
自分は、「二人で2位」なんだけど…と思いながらも、突然訪れた注目される状態に、「関係ねぇよ…」的なクールな自分を演じていた。
しかし、今から考えると何とももったいないことをした…、とも思う。
と言うのも、この当時の自分は、一方でアイドルスターを目指していたこともあり、後で有名になった時に指摘されるような過去を作りたくなかった。
この段階で女の子に浮かれている訳にはいかないと思っていたので、何をもらおうが何を言われようが、ニヤニヤすることすら許されないと自分に強く言い聞かせていたのだ。
自分を見る目が変わったのは女の子ばかりではなく、「俺もボクシングがやりたい…」と言ってちょっとヤンチャな男子たちが次々に自分に接近してくるようになった。
こうした男子たちを自分が行っていたボクシングジムへ連れて行き、指導している隣の学校のボクシング部の先生に紹介したりして、自分の学校にもボクシング部を作ろう…、という雰囲気が盛り上がっていった。

だが、自分の気持ちはインターハイが終わってからボクシングに対して一線が引かれた感があった。
表面上は「次は優勝する!」ということを口にしてはいたが、気持ちの中では次の試合のことなんてまったく考えられなかった。

 

これからはアイドルスターを目指して一直線!…と、そんな気持ちでいた。
1982年の夏は、こんなことの中で過ぎて行くのだった…。

 

 

(2015年11月14日発信)


HOME プロフィール THE 倒産! Message お問い合わせ