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「私の高校時代…。」その１６
1982年の9月…。
ついに、念願のＴＶ出演の話をもらった。
「3年Ｂ組貫八先生」。ＴＢＳ人気の「桜中学」シリーズで、川谷拓三さん（←亡くなられた時は、本当に驚いた）が先生役をやった番組だ。
この番組の文化祭か何かのシーンがある回の、3年Ａ組の生徒役だった。
こんなの年恰好が合う人なら誰がやってもいい、エキストラのような役なのだが、養成所から話をもらって嬉しかった。
レッスン仲間の数人が話をもらって「3年Ａ組」の生徒になったのだが、いつも一緒にカプセルホテルに泊まっていた遠距離通いの友人は話をもらえなかった。
家が遠いので集合時間に間に合わないということで、ダメだと言われたらしい。
自分も当日に行こうとすれば間に合わないのだが、前日に行ってカプセルホテルに泊まろうと思っていたので、話が出た時に「大丈夫です！」と即答してこの役をもらったのだった。
実はこの撮影日は、父親が外食産業の研修会でハワイへ行くことになっていて、自分も一緒に連れて行ってくれると言われていた期間中だった。
パスポートを取って、初めての海外…と、楽しみにしていたのだが、どっちを取るか悩んだ末、「3年Ｂ組貫八先生」を取ったのだった。
そして撮影日…。
前日からいつものカプセルホテルに泊まった自分は、電車を乗り継ぎＴＢＳ緑山スタジオへ向かった。
事前に乗り継ぎを調べておいて、時間に余裕を持って向かったつもりだったが、思っていた以上に緑山スタジオが遠くてあせった。
時間に間に合うように前日から東京に出てきて泊まったのに…と、自分で自分を責めながら集合時間ギリギリに到着したと記憶している。
とにかく、初めてのＴＶ局のスタジオに緊張でガチガチで、見るものすべてに興奮していた。
（2015年11月17日発信）
