倒産社長！再起への「道」！！

初めてもらったＴＶの仕事、「3年Ｂ組貫八先生」。
撮影時のことは、断片的に記憶に残っている。
文化祭か何かの体育館のシーンで、自分たちはイスに座って「3年Ｂ組」のクラス発表を見ているだけ…。
時々、笑ったり、かけ声をかけたり…と、その程度の役だった。
ＴＶで見たことのある先生役の役者さんたちと話をさせてもらったことが、嬉しい体験として思い出される。
トイレで、ジャニーズ事務所所属でレギュラー出演していたタレントさんと隣同士で並んで用を足していて、何か話しかけようと思って、とりあえず「今日はよろしくお願いします！」なんて声を掛けてみたりした。
そのタレントさんも用を足しながらちゃんと返答してくれて、「いい人だ…」と思った。
こうして連れションした仲なので、この人が人気が出たら応援しようと思ってその後の活躍を気にしていたのだが、この番組の後消えてしまった。
と、こんなことをやっていただけだったのだが、撮影は結局深夜までかかって、タクシー送迎で家まで送ってくれると番組スタッフから伝えられた。
我々ちょい役メンバーも送迎先の方面に分かれてグループを作るように言われて、どうしようか…、と思った。
自分の場合、群馬県から来ることは隠してもらった仕事なので、これは口にできないし、カプセルホテルのある駅へ行こうにも土地勘がなくてどの送迎方面のグループに入ればばいいのかさっぱりわからなくて、困ってしまった。
どこでもいいから聞き覚えのある駅へ行く車に乗せてもらったのだと思うのだが、この時の困った記憶が残っている。
どうにかこうにかカプセルホテルにたどり着いて、この日も泊まったのだった。
翌日は祭日だったので良かったが、この撮影で2日間学校を休んだ…と、当時の日記に書いてある。
学校にどういう理由を言ったのかは、まったく覚えていない。
自分自身、芸能活動に時間を割いている…ということは、誰にも言わない、自分だけの秘めた行動だった。

いつか、自分がスターとして脚光を浴びた時に、みんなに驚いてもらおうと思っていたのだ。

後日、この時撮影したシーンの放送を見たが、自分の姿はまったくわからなかった。
「3年Ａ組」の生徒の中にいたのだけど…。

こんなことなら、父親とハワイの研修会へ行けば良かった…。と、今にして思えばそう思う。

（2015年11月18日発信）