倒産社長!再起への「道」!!


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「私の高校時代…。」その20

1983年を迎えた。
自分はこれからどうなっていくのだろう…?
そんな不安をいっぱい抱えた1983年の正月だった…。
春には高校3年生になる。夏には18歳になる。
進路に関しても、何かしら結論を出さないといけない。
ひとまずは、高校3年生になるまでの3ヶ月間で、ハッキリしたアイドルデビューの足掛かりを掴もう!
そんな思いで、養成所仲間の友人と正月明けの休日に大きな行動に打って出ることにした。
名付けて、「売り込み大作戦!」…?。
都内のビジネスホテルに泊まって、あちこちの芸能プロダクションへ連絡を取り「会ってください!」とお願いして、事務所に押しかける!…という、その名の通りの“大作戦”なのだが、冷静に考えてみると、休みの日にこんなことをやっても会ってくれる芸能事務所なんてない。
ジャニーズ事務所にも何度も電話して、その度に写真と履歴書を送るように言われた。
「写真を見て、社長が気に入れば連絡します…」というようなことを言われて、何度も写真を撮ったりした。
この「売り込み大作戦!」は、大きな成果もなく終了した。が、この後すぐに、一緒に“大作戦”を展開した友人があるレコード会社のデビュー候補生オーディションに合格して、養成所を去っていった。
自分もこうしちゃいられない!と、当時創刊されたばかりのオーディション雑誌を買って、片っ端から応募してみたりした。
こんな行動の結果、あるタレント事務所のレコードデビューオーディションに引っかかった。
この時の説明によると、応募者6千人の中から200人が選ばれて、その後のオーディションで20人を選んだ…、とか言っていた。
そして、最終デビュー候補者を決める選考会に行くことになった。

最終選考会では、歌を歌うことになっていて、自分が選んだ曲は、近藤真彦の「ヨコハマ・チーク」。
事前に、歌は1番だけ歌う…と聞いていたので、1番の歌詞しか覚えてなかったのに、突然2番まで歌うように言われて、2番は自分が即興で作った歌詞でメチャクチャに歌って、ハチャメチャに弾けてみた。
この日の自分の日記には、「今までで最低の出来だった。審査員も笑っていた。絶対ダメだ…」という悲観的な感想が記されていた。
ところが!数日後、何とまあ!驚いたことに「合格」の連絡が来たのだった。
これが自分でもなぜ合格だったのかがわからなかった。審査員が結構笑っていたことが印象に残っているので、もしかしたらそっち側が評価されたのかもしれない…。
でもまあ、とにかく、合格したのだ!
この時の話では、6カ月間デビューに向けたトレーニングをして、その後レコードデビューと言われた。
6ヶ月間…。これなら18歳でデビューできる!ついにやった!…と、これまでの自分の苦労が報われた思いで、心湧きたつ、天にも昇る…!そんな気分だった。
こうして自分は、これまで通っていた養成所を辞めて、新しいタレント事務所で6か月後のデビューを目指すことになった。
6ヶ月間は、これまでのように東京へ通ってレッスンを受け、デビューが具体的に決まった段階で東京へ引越すことを自分の中で決めたのだった。

 

 

(2015年11月21日発信)


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