倒産社長!再起への「道」!!


data-ad-client="ca-pub-4024971683053743"
data-ad-slot="4307782515">



「私の高校時代…。」その22

レコードデビューオーディションに合格して、レッスンに通った6ヶ月間が過ぎた。
6ヶ月経ったらレコードデビューと信じていた自分だが、無条件ですぐにデビューできるわけではなく、デビューするには事務所とレコード会社担当者の前での歌唱テストで合格しないといけないとのことだった。
最初に聞いた話とは、若干言ってることが違ってきている感じがしたのだが、実際デビューしている先輩歌手もいたし、デビュー候補生としてレッスンに来ている人の中には、本格的に歌がうまかったり、デビューすればきっと人気が出るだろうという位にかわいい人もいたので、自分もそんなデビュー候補生の中で、いずれデビューできるものと信じて疑わなかった。
そして行われたデビュー前歌唱テスト。
レッスンスタジオにレコード会社担当者を招いて、デビュー候補生が自分の歌を披露するのだ。
確か、自分を含めて数人がこのテストに臨んだと思うのだが、実はこの時のことはあまり覚えていなくて、何の曲を歌ったのかまったく思い出せない。
当時練習していたのは、「想い出がいっぱい(H2O)」とか、「GOOD-BYE青春(長渕)」とか、「メリーアン(アルフィー)」とか、そんな曲だったので、このあたりの曲を歌ったのだと思う。
これらの曲は、どっちかと言えばある程度「聴かせる系」の曲だと思うが、この系の選曲をしたのであれば、かなり冒険的な挑戦だ。
テストの模様はビデオ撮影されて、この後事務所の講師から映像を見ながらダメ出しを受けたことは覚えている。
自分は歌の高音部の発声が何たらかんたら…、とか言われたようなことが日記には書いてあったが、自分の記憶の中では、この時に着ていたグレーのセーターが映像で見てかなりカッコ悪くて、衣装の選択を間違えた!…と、そんな思い出の方が残っている。

 

こうして告げられたテストの結果は、…不合格!
この時のショックは大きかった…。
これまでの人生の中で、挫折感、絶望感を抱く出来事は何度となくあったが、この時の絶望感は間違いなくその上位にくるガッカリ度だった。
この結果を告げられた後のこともまた、ショックを受けたこと以外の記憶はない。
ただ、やはり歌とダンスはちょっと…、という気持ちと、「ヨコハマ・チーク」を歌えば良かった…、という変な後悔が残ったようなことが、薄っすらと記憶の片隅にあるような気がする。

 

 

(2015年11月23日発信)


HOME プロフィール THE 倒産! Message お問い合わせ