THE 倒産!


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ダメはダメなのだが、ダメにもいろいろある…。

本社事務所の整理…。
来週、事務用品を知人の会社に譲るので、その前に必要なものを出しておくことになっている。
建物は競売入札がなく、まだしばらくこのままのようだが、処分できるものは順次処分していくつもりでいる。
で、使えそうな事務机をいくつか確保し、実家の空いている部屋に並べた。
とりあえず、自分が何か作業をする場合の作業部屋を作った。

 

事務所にあった自分の本も整理して、残しておきたい本を運び出した。
残しておきたい本だけを選んだつもりだが、それだけでとんでもない数になってしまった。
20冊くらいずつケースに入れて運んだが、このケースが十数ケースになった…。
まだまだ事務所には多数の本が残されている。

 

「企業再生」に関する本はすべてその場に残してきた。
結局、再生できなかったのだから、今さら読み直す気はない。

 

…こうして、過去のものを整理していると、ついつい目を通したままのめり込んで見てしまう本や資料が出てくる。
…とにかく、その量が膨大なので、なかなか整理は進まない。

 

…これだけいろいろやってきていて、何でダメだったのだろうと今になって思う。
「流れ」というものがあるのは確かだ。
「流れ」の中にいると、周りが見えなくなってしまって、判断がわからなくなるものだ。

 

先日、よく知っている大きな企業さんの倒産ニュースが出た。
古くからある地元では有名企業で、よく勉強会の講師として社長さんの名前を見ていた。
そんな企業さんでも、ダメになる時はダメになってしまうのだ。
新聞に、ここの従業員さんの声で、社長さんの説明に対する不満の声が出ていた。
スポンサーを探して、営業継続をしながら雇用を維持しようとする経営者の姿勢は、従業員さんのことを考えた上での行動なのだが、従業員さんにとってみれば不安がある以上はすべて経営者の責任なので、何を言われようが経営者は受け止めていくしかない。
無責任な経営者は、お金だけ払ってすべてを弁護士に任せて、自分の持ち分を確保して隠れてしまう人も多いものだ。
これだけ混沌とした世の中で、企業破綻が相次ぐ状況では、いつどう会社が終わってしまってもおかしくない。
ダメになる時のやり方で、頑張ったんだ…と感じる経営者さんと、無責任な経営者さんがハッキリわかるのだが、ダメになった時の報道はすべて一緒だ。

 

まあ、ダメになってしまうのはダメなのだから、ダメの度合いを比較しても仕方がないが、これだけ企業破綻が続くと、すべての報道が一緒なのはちょっと気になったりしている…。

 

 

(2009年4月8日発信)


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