倒産社長!再起への「道」!!


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「私の高校時代…。」その24

1983年、高校3年生の秋から冬にかけて…。
アイドル歌手デビューの夢破れて、途端に暇になってしまった自分がいた。
受験勉強に気持ちを切り替えてはいたが、それまで毎週東京へ通っていたのにそれがなくなってみると、何だか抜け殻になったような自分を感じていた。
これから先、芸能界の仕事を目指すにしてもアイドル歌手としてはもう無理な年齢だ。
そんな現実に、自分の気持ちの中にはポッカリと穴が開いてしまった…。
こんな心の穴を埋めるべく、この時期の受験生だというのに「第1回高校生クイズ」に挑戦することにした。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」の大ファンだった自分は、出場可能な年齢になったら絶対に応募するんだ!と思っていた。
そして、TVCMで流れた「ウルトラクイズの高校生版!」という、「第1回高校生クイズ」挑戦者募集の告知を見て、黙って見過ごすことはできなかった。
受験生だからとか、高校3年のこんな時期だからとか、そんなことは関係ない。
さすがに同学年にはこの話に乗ってくるような友人はなく、後輩の2年生二人とチームを組んで申し込んだのだった。
確か11月だったと思う…。
当時あった後楽園球場で行われた関東地区予選。
同時に関西では関西地区予選が行われていた。
球場の入口で出題された2問の問題を考えて、○×の解答の組合せに分かれてスタンドに入る。
日本テレビの福留アナが登場して、「青春真只中!燃えているか〜!?」と叫んだ第一声に、「ウオオッ〜!!」と右手を突き上げ雄叫びを上げる、大学受験を間近に控えているのにかなりノーてんきな自分がいた。
そう!オレはまだ、青春真只中!なのだ…。と感じたその瞬間と、後楽園球場のオーロラビジョンに答えが出て、正解だった時の興奮は今でもよく覚えている。

この挑戦は、何問か正解して「この調子で、決勝大会まで!」と意識し始めた問題で間違えた…。
あの時の悔しさの記憶も強く残っている。
○×クイズだったが、最後まで迷って決めた答えが間違えだった…。
あっち側へ行っていれば…!そんな後悔が湧く瞬間の体験…。
ほんの1分でいいから時間を戻してもらえれば、間違わずにあっち側へ行くのに…。
あっち側とこっち側…。
この判断で明暗は分かれるのだ。
でも、時間は戻れない…。そんな体験…。
それでも、何問かは感情を爆発させるような喜びを感じる体験もできて、楽しかった。
今でも続いている「高校生クイズ」の第1回だった大会に出場した思い出は、「高校生クイズ」が続く限り思い出すのだろうと思う。
…と、こんなことをやっているうちに、気が付けば1983年も暮れていく頃になり、本当に大学受験をどうするんだ!?という時期になっていた。

 

こんな受験生が大学に受かる訳がない…。
大学入試は、そんな甘いものではない!
…という現実を突きつけられる1984年は、静かにやってくるのだった。

 

 

(2015年11月25日発信)


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