THE 倒産!


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11.焼肉店のオープン

 

新しい業種として選んだのは、焼肉店だった。
何故焼肉店かと言えば、自分が学生時代に東京に出て初めてやった飲食店のアルバイトが焼肉店だった。その後、飲食店に関しては居酒屋とかファミレスとか、いろいろと仕事を体験してみたが、食べる側として一番好きだったのが焼肉だったから…。
こうして焼肉店オープンへ向けての取り組みが始まった。
まずその店名から自分の考えを入れていった。
飲食店でも、ストーリー性のある店を作りたいと思っていた。
自分がかつて取り組んでいた演劇活動時代に思っていたことを、そのまま注ぎ込んでの店づくりを目指そうと思った。
どうせ作り出すのであれば、そのストーリーは“伝説”になるような店を創りたいと思って、演劇活動時代に自分が主宰する劇団で書いた脚本で、“伝説”というタイトルを付けた作品があったのだが、この時のことがずっとイメージにあり、店名に“伝説”を入れ込んで、「カルビ伝説」という店名を決めた。

 

ここで問題となってきたのが、自分がどれだけ焼肉店オープンに向けての時間を費やせるかどうかということだった。
この時点で、父親から会社の経営全体を引き継いでいく流れが動き始めていて、その中で創業親族との関係を何とかうまく取りながら会社全体の動きを調整していたので、どうしてもこっちから離れてしまう訳にはいかなかった。
そんな中で新たにやったことのない業種の店を立ち上げようというのだから、どうやっていこうか…と考えながらの動きだった。
埼玉県の繁盛店に商品作りにおける研修をお願いしたのだが、現実問題として派遣する職員がいなかった。
回転寿司店からの社員を使いたいと思っていたのだが、ここでも様々な壁が出てきてしまって、このオープンにおいてはすべての職員を新規で募集するしか手がなくなってしまった。
こうして新規募集で採用した業界経験のない社員2名を研修に派遣し、ちょこちょこと自分が顔を出させてもらいながら、新しい店舗のオープンを目指したのだった。
コンサルティング会社の指導を受けながら、研修させて頂いた店舗の皆様にも全面的に協力を頂き、いろいろな方々に助けていただきながら、1998年4月に焼肉屋「カルビ伝説」がオープンした。

 

 

(2014年11月17日発信)


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