THE 倒産!


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経営者から失業者へ、そして…。

この夏休みの宿題で、小学6年生の娘が書いた作文を見た。
「私のお父さん…」という題名。
自分が家で話す“今の仕事”のことが書かれていた。
父親の仕事が大きく変わって、子供たちがどう感じているのかが正直不安で、よくわからない。
友達同士で、何か言われることはないのだろうか…?
嫌な思いをしたりしてないのだろうか…?
飲食店としては、市内でも規模の大きな方の店舗を何店もやっていて、それが他人の手に渡り店名が変わり、子供たちも転校するかもしれないということで、学校でもいろいろと話が出ていた訳なので、何らかの形で子供たち本人も感じることがあっただろうと思う。
自分が子供たちに聞いても、「別に…」ということだけなので、あまり追及してもどうかと思ってそのまま過ぎてきた。
新しい仕事に就いて、その仕事の話を意識して子供たちにするようにしてきた。
仕事の中で接するおじいちゃんおばあちゃんのこと…、そうした方々から聞いた戦争の話等…。
自分には、自分の現状を正直に話してあげることしかできないと思うので、会社が倒産してたくさんの人に迷惑をかけたということも話している。
そんな父親のことを書く作文…。
娘は以前、この作文コンクールで優秀賞をもらって表彰されたことがある。
この時は、経営者としての父親のことを書いていた。
小学6年生になっての最後に、またこの作文コンクールの「私のお父さん…」の作文…。
以前とまるで違う仕事をしている父親…。

経営者から介護職員へ…。

 

作文の最後には、こんな父親に対して、「ここまで育ててくれたお父さんに、迷惑をかけないようにしたい…」と書かれていた。
迷惑をかけたのは父親である自分であり、何とも言えない気分になった。
子供たちは、子供たちになりにいろいろなことを感じながら成長している。
親も成長していく子供たちに負けないように成長していかないといけない…と感じた。

 

 

(2009年8月7日発信)


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