THE 倒産!


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金融機関の営業マンが…。

弁護士事務所に提出する書類を揃えた。
とりあえず、最終処理まで行かないと、何とも落ち着かない…。
それにしても、倒産処理の申立てから丸3年になるのだ。
3年…。
ホント、いろいろなことがあった…。

 

そんな今日…、実家にいると、玄関のチャイムが鳴った。
母親が出ると、「●●●●の△△と申しますが…」と、倒産した会社のメインバンクだった金融機関の名を告げていた。
ドキッとしたが、話している内容を聞くと、「今度新しい積立商品ができまして、紹介して回っているのですが、いかがかと思いまして…」と言っている。
続けて、「大きなお宅ですねぇ…」と、まったくトンチンカンなことを話し始めた。
家も土地も、周辺にあった個人資産も、すべてこの金融機関の担保になっていて、競売をかけられて他人手に渡ったというのに…。
幸いにも家は、弟が競売で落札したのでそのまま住めるようになったが、そうした経緯をまるっきり知らないのだろう…。
知らないというのは、恐ろしい…。
営業で回る時には、そうした情報くらいは知っておかないと…。
倒産した会社の最大債権者の金融機関が、その債務者の自宅に新規の積立ての営業に来たというのだから、笑ってしまう…。

 

というよりも、倒産の決断をしたのは、このメインバンクの対応変化が一番のポイントだった訳で、腹立たしい気持ちは実際薄れていないのだ…。
あの対応は、もうちょっと何とかならなかったものか…。
結局、関わっているすべての人が苦しむ結果になってしまった。
この金融機関自体だって、それを望んでいた訳じゃないだろうに…。
でも、自分がそう決断するより他に道がなくなってしまうように追い込まれてしまった。
あの時のことを考えると、何ともいろいろと思い出す…。

 

 

(2010年10月14日 発信)


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