THE 倒産!


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「自殺」を決意する前に…。

非常にショッキングな話だが…。
先月、このブログでも書いた同じ地域で競合店を経営していて夜逃げした社長さん…。

 

自殺したそうだ…。

 

大きな店を何店かやっていて、地域においては自分の店とよく比較されていた会社の経営者さんだ…。
直接親しかった訳ではないが、共通の知人が多かったので、よく話は聞いていた。
自殺の話を聞いて本当にショックだった。
店を閉めて姿を消してしまった…という話を聞いたのが先月だが、その時の倒産記事としての報道を見たら負債額はウチの方がはるかに多かった。
発表された記事ではウチの半分くらいの負債額なのに…。
同じ地域で同業態の店をやっていて倒産した会社なので、今回のニュースを聞いて自分と勘違いする人もいるんじゃないかと思う。
その位にやっていることは近かった経営者さんだ。

 

経営者がお金で追い込まれると精神状態が普通じゃなくなる。
自分も経験したことなのだが、結局は選択肢は3つになるのだ。
自分のプライドを捨ててひたすら謝るか、全ての生活を捨てて逃げるか、人生そのものを捨ててしまうか…。
冷静に考えれば、後の2つを選ぶことがどんなにダメなことかはわかるのだが、追い詰められた精神状態の中では特に3番目の選択に意識がいってしまうものだ。
その時の苦しみから解放されたいという気持ちが強ければ、ひたすら謝ることや、姿を消して逃げることは、苦しみから解放されない…ということを考えてしまう。

 

苦しみは受け止めるしかない…のだけれど。
プライドなんて一度捨てても、気持さえ持ち続ければ後で必ず取り戻せるものだ。
歴史上の人物を見ても、そんな人はたくさんいる。

 

もし、自分ともうちょっと面識があったら、同業者だけに何かできたかもしれない…。
自分の方が早くに倒産の決断をしていたのだから…。
知人のつながりを考えると、いろいろ考える…。
何かできたのかもしれない…。

 

もちろん、自分の立場はまだまだそんな偉そうにアドバイスできるような状況ではなく、今なおいろいろな出来事で振り回されているのが現実なのだが、少なくともすべての苦しみから解放されるような、人生そのものを捨ててしまうような決断をしようとは思わない。
自分がもう少し落ち着いたら、自分の体験を同じような境遇の中で苦しんでいる人に伝えられるようにしたい。
もし、同じような境遇で苦しんでいる人がいたら、どうか落ち着いて考えてもらいたい。

 

ブログのタイトルに「自殺」という文字を入れたのは、そうした検索で偶然このブログを目にする人もいると思うから…。

 

どんなに苦しくて、つらくても、受け止めていくこと…。
そうすれば、後で必ず苦しんだ分だけ、嬉しいことが起こるものだ。

 

…自分もそう信じて、日々受け止めています。

 

 

(2008年7月23日発信)


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