THE 倒産!


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6.自分が感じた外食産業

 

自分が父親の会社に戻って外食産業の世界に入ったのは、1995年のことだった。
1984年から東京に出て、大学で始めた演劇活動を大学後も行っていた自分だったが、この期間は父親の事業に関してはまったく関心がなかった。
それが何となく興味を持ち始めたのは、自分のやっていた演劇活動と外食店舗における雰囲気作りってもしかしたら似ているのかもしれない…、と思い始めたからだった。
22歳の時に初めて海外へ行き、エンターテイメントレストランと言われる店舗を利用した時に感じた雰囲気は、自分が演劇活動の中で作り出そうとしていた空気と確かに似ていると思ったのだ。
そう感じたことから、とにかく一度外食産業の世界に入ってみようと思って、静岡県浜松市の外食企業に就職させてもらった。これが1991年のことだった。
外食産業を体験してみるのであれば、自分のことを知る人がいない土地でいわゆる修行という意味も含めて体験してみたいと思って、当時いろいろと話を聞く中で、自分自身が直接スゴイなぁ…と感じた社長さんの会社に就職させてもらったのだ。
こうして1年半にわたって、静岡県浜松市で暮らした。
この1年半の浜松市での生活の中で、チェーン店としての外食店舗の運営を体験していったのだが、ここで感じたのは店舗数が増えるとどうしても均一化を求めなければならず、店としての魅力が薄れて面白味がなくなってしまうということ。マニュアル化してどんどん店舗数を増やしていくというやり方は、自分には合わないなぁ…ということだった。
それでも、配属されていた中国料理店でお客様から拍手をもらえる料理があり、この料理の提供が楽しかった。
こうしたマニュアルにはしづらいことがどんどん提供できる店にならないと、結局はチェーン店に負けてしまうのだろうなぁ…と、そんなことを感じて、自分が面白い、楽しい…と思えることが提供できる店を作ることができれば、外食産業も充分面白い…と、そう感じたのだった。

 

その後、一度東京に戻って再度演劇活動を挟んだ後、1995年に結婚することを機に群馬に戻って父親の会社に入り外食産業の道を進んで行くのだった。

 

 

(2014年11月12日発信)


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