介護生活 119番!


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老人ホームでのある場面…。

大学3年生の冬…。
自分が団長をしていた演劇サークルの公演で、脚本を書いた。
これは、自分が書いた2本目の演劇公演作品だった。
今振り返ってみれば、それはそれは恥ずかしくなるような未熟な作品だが、その作品の舞台となっているのが「未来の老人ホーム」…。
今、老人ホームの仕事をしていて、あの時に自分がイメージしていたことは、大きく違っていないことを改めて確認している。
いろいろな人の人生があり、その人生の終わりが近づいた時に、自分の人生を振り返る…。

 

今日、また新しい人が入所して来た。
新しい人がやって来ると、その人の過去を確認する。
一人一人の人に、その人の何十年という歴史がある。
情報としてその歴史を知ると共に、その人の過ごしてきた時間を想像してみると、本当に興味深い…。
とにかく、いろいろな方がいるのだ…。

 

こうして、実際に老人ホームで起こる出来事を体験している今、あの当時の作品をもう一度書きなおしてみたい…という気持ちになっている。

 

「…実は、大学生の時に、未来の老人ホームを舞台にしたお芝居の脚本を書いたことがあるんですよ…」

 

今日、老人ホームのホールでおじいちゃんおばあちゃんと話していた時に、そんな話をしたら…、「へえぇ…」と興味を示す人や、まったくトンチンカンなことを返してくる人や、車イスで壁に激突している人や…、とにかくその場にいたおじいちゃんおばあちゃんのそれぞれの反応があまりに個性的で、改めて「これは面白い…」と感じた。
この場にいたおじいちゃんおばあちゃんは9人…。
9人それぞれの反応が全部違っていて、その瞬間の場面を何かで表現したい…と思った。

 

すごいんだから…。

 

 

(2010年10月19日発信)


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