介護生活 119番!


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夜勤をしていて思ったこと…。

昨夜は夜勤…。
いつも寝ない“認知”のおじいちゃんとおばあちゃんが揃っていて、一晩中交互に起きて騒いでいた。
ちょっと目を離せば、火災報知機は鳴らそうとするし、電話を持ってボタンを押していたりする。
大変といえば、大変なのだが、こうした状況は客観的に物語の一場面としてみれば実に面白い展開なのだ。

 

そうかと思えば、おばあちゃんは泣き出すし、おじいちゃんは床に寝そべって大声で歌を歌いだす。
そんな中で、部屋からナースコールが鳴り、駆けつけてみれば“パーキンソン”のおじいちゃんがオムツをはずしてウンチをもらしている…。
これが深夜の出来事なのだから、たまらない…。
いやあ、でもこの体験の中で、思いもよらない展開がどんどん普通に起こるのが実に面白い。
それぞれの人がいろいろな病気を抱えていて、それぞれの病気に特徴がある訳だ。

 

これは、考えてみれば、健常者も同じことだ。
いろいろな性格というのは、個々が抱えている病気と同じようなものだと思う。
性格が違えば、態度、行動はそれぞれ違ったものになる。

 

もしかしたら、人間は高齢になると、それぞれに役割が与えられ、病気という衣装をまとってその役割を演じて見せているのかもしれない…。
実は、人間はみんな最期まで意識はハッキリしていて、俗に言うボケている状態というのは人間としての最期にその役を演じているだけだったりするのかもしれない。
そうすることで、それぞれが何かしらのメッセージを残すことになっているとか…。

 

人間って、みんなが何かしら問題を抱えているんだよ…って。
それは、こうした自分たちの病気と同じようなものなんだよ…って。
注意していないと、どこまでも行ってしまうんだ…とか。

 

…そんなことを考えながら、こうした体験を題材に物語を作ってみようとイメージしたりして、深夜に老人施設で起こる出来事に対処している。

 

 

(2009年9月4日発信)


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