倒産社長!再起への「道」!!


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「私の高校時代…。」その9

日曜日に東京へレッスンに通うようになった自分だが、他の曜日は今まで通りにボクシング練習と回転寿司店のアルバイトに明け暮れていた。
1982年春、こうした中で自分は高校2年生になった。
春から夏にかけては、高校運動部の大会が本格化する。
ボクシングにおいても大きな大会があるのだが、在籍する高校にボクシング部がない自分は、相変わらず隣の学校のボクシング部と一緒に活動していて、大会には出場できなかった。
でも、この頃になると自分は「顔は商売道具」なんていう考えも出てきていて、試合に出られないならそれでもいいや…、と思うようになっていた。
ヘタに試合に出て顔が腫れたりしたら、TVの仕事がもらえないもの…。なんていう、もしボクシング部の先生が聞いたらおそらくボコボコに殴られるであろう軟弱な考え方が心の中では同居していた。
しかも、試合の計量会場で見た選手が全裸で計量する光景に、少なからずショックがあった。
試合前の計量では、みんなパンツも脱いで計量計に乗るのだ。
これは、初めて見た時には本当に驚いた。
厳つい顔のボクサーたちが、●ン●ンをブラブラさせながら計量計の前に並んでいたのだから、アイドルスターを目指している自分が嫌悪感を抱くのは言うまでもない。
こんな姿は、アイドルは見せられない…と、そう思っていた。
できれば、あの計量はやりたくなかった。
そんな中、隣の学校の先生が連盟や学校と掛けあってくれて、ボクシング部のない学校にいる自分が6月のインターハイに出場できることになったのだった。
突然決まったこの展開に自分は戸惑った。
試合に出られるということになれば、それはそれで嬉しさもあったが、いざ決まったことによる緊張感と、顔は腫らしたくない、できれば計量でパンツは脱ぎたくない…、という様々な想いが入り混じって、複雑な心境で大会までの期間を過ごした。
隣の学校のボクシング部の先輩に「計量の時は、パンツ履いてちゃダメなんですか?」と聞いて、「あたりめぇだろ!」と怒られたような気がする。

それも、何度か…。

 

 

(2015年11月10日発信)


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